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2023-09

大嫌いな自分を好きになるために生きている

皆さん、葛藤してますか?

僕は子供の頃から、まるで出家した修行僧のように
自分と対話しながらの葛藤を繰り返していました。清清しいほど!

葛藤とはまぁ、ぐるぐる考えることですよね。
例えは僕の子供の頃の葛藤は…
女の子だから赤い持ち物を選ばなくてはならない空気⇒「嫌だなぁ、青いのがいいなぁ」
⇒つーか色に性別とかあるのかな?⇒まてよ、俺元々赤好きじゃん
⇒この持ち物は赤いのにしよう。これは圧力に負けたわけでは無いぞ!

とか

クラスの子が「女の癖になんちゃら」などと言って馬鹿にしてくる⇒「うざいなぁ、嫌だなぁ」
⇒でも俺の友達は別に俺のこと嫌っぽく無いし
⇒この子ってあんまり友達いないよな。意地悪だし。
⇒相手にしないでおこう。むしろこの子の中に原因があるのだな。俺の中にではなく。
※この場合もっと派生して、攻撃的な子をよく観察するようになって
そういう子は下に小さい兄弟がいて親にかまわれていなかったり
親がとても厳しかったりしました。もちろん全員じゃないけど。

とか

大体はポジティブに変換して自分の肥やしにしていくつもりだったんだけれども
だけど…どうしても乗り越えられないものがありました…それは『嫉妬』

具体的には男性への嫉妬。これは有る期間まで僕の中にあって僕を悩ませ続けました。
気づいたきっかけは、中学生くらいのときに
所謂筋骨隆々ヒゲボウボウみたいな男性がテレビに出てきた時に、ムカムカしていらいらして。
最初それはただ単にその人が好きでは無いのだと理解していました。
話し方が嫌いとか、そういうことなのかなと。でも、段々それとはちょっと違うなって思い始めます。
だって別に全然変なことも言って無いし、良い人なわけですよ。
なんでこんなにも嫌悪感を抱くのか、憎しみにも近い感情を持つのか。
じっくり考えるとひとつの感情に思い当たりました。

それが嫉妬です。
あぁいう風に僕はなれないからそれが耐え難かったんですね多分。
それを知ったときに僕は大変なショックを受けました。
僕の中にそういう醜い感情が存在していることの驚き、失望。

なぜなら僕はこういう風に生まれて一番怖かったのが、誰かを傷つけたり
自分の不満を外にぶちまけたりすること。
そして、心の中を憎しみで埋め尽くすことだったんです。
子供の頃からそれが一番怖かったんです。ホント僕は潔癖症だったんですね。
ちなみに、今はどっちでもいいんじゃないのって思います。
どんな遍歴があっても、結局どういう大人になるかだから。

その嫉妬は大人になるまで僕の心の中にはありました。
全く罪の無い筋骨隆々でひげを生やしたような男性に対して無条件で腹が立つという。笑
その度「あぁまた嫉妬してる…」って落ち込むのです。
しかし、数年経つといつの間にかそれは僕の中から溶けて無くなり
今はどんな方でもフラットに出会うことが出来るようになりました。
嫌いだった自分をひとつ好きになることができたのです。

ただ、そういう葛藤を繰り返して、自分のことをドンドン好きになっているのかと思いきやそうでもなく…
やっぱり年を重ねるとずるくなったり、力抜いたりしちゃうわけで…新たに自分が嫌いになってます。
でも、自分を許すということも同時に覚えたので昔ほどキリキリはしません。
今でも葛藤してますが、結論で言うと僕は考えることが好きなので、新たな葛藤は大歓迎ってことですかね。

この先葛藤を繰り返して、死ぬときに自分をどう見つめているのか解りませんが、
とにかくこの人生を生きぬかなければならないよなと自分に言い聞かせてます。
途中下車は駄目だと言い聞かせています。

ま、生きます。

あんどう
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親友の結婚

その日僕は早朝からの仕事を終え、午前中の飛行機で東京に帰るところだった。
北海道での仕事。僕の故郷。
予定よりも早めに終わり、搭乗口通過時間まで1時間弱あると逆算したのち
親友に「今から空港でお茶しよう!」とメッセージを送った。
「いいよー何時?」というシンプルな返事が返ってきて、僕はニヤリとした。

親友であるMは空港の近くの町で娘と二人で暮らしている。
若い時に結婚して、若い時に子供を産んで若い時に離婚した。
その子は来年には中学生になる。

不思議なもので、Mと連絡を取る時はピンポイントで予定が空いていたり、
電話で会話する際、お互いその時の悩みが
そのまま自分にシンクロするなんてことはしょっちゅうで。
だからその日、たまにしか北海道に帰ってこない僕が、
突然その日にお茶に誘って、たまたま時間が開いたMと会えることになっても、驚かなかった。

「結婚しようと思う」

と彼女が話し始めたとき僕はスパゲッティを頬張っていて
口の中をもぐつかせながら「おめでとう」と祝福した。
交際している人がいることは知っていたし、
それがごく最近のことだったのでそれもたっぷりと祝福して
結婚に至るまでの経緯と婚約者の人となりを聞きながら僕はスパゲッティを食べ終えた。
すると急にMの10年を思い出して、
もちろん僕の知る範囲の10年を思い出して、たまらない気持ちになった。
腹を満たしたとたんに感情がついてくるなんて
本当に現金でバカなやつだと自分にあきれながら。

赤ん坊の娘を抱いて「すぐ離婚しちゃったけど、
私はこの子と出会えたから幸せ」だと言ったこととか、
Mの身長に迫る勢いでどんどん大きくなる娘が自家中毒にかかり、
どうしたら良いのか悩んでたこととか。
叶わない恋に身を焦がしていたこととか。

同情ではない。僕はきちんと境界線を引いている。
君は君で、僕は僕。誰の人生だって裁けない。
ただそんなことを思い出して、たまらない気持になった。
うまく言葉で表せないけど、とてもたまらない気持になった。

僕はうらやましい。
結婚することがじゃなくて、人生を共に生きようと覚悟を決めた相手と出会ったことが。
そしてやっぱり、親友にそういう人が現れたことが嬉しかった。

今度北海道に帰ったときに、きちんと新しい家族を紹介してもらおう。
その日が今からとても楽しみだ。

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プロフィール

あんどう

Author:あんどう
未治療FTM・FTXと、そのパートナー、ご家族、友人などのコミュニティ【紡ぐ】のスタッフとして活動しています。
主に『紡ぐラヂオ』の制作を担当しています。

北海道出身、未治療FTMの32歳。音楽と写真を撮ることが好きです。
みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

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